㈱佐藤金銀店様から

私が20代のころからお世話になっている㈱佐藤金銀店の社員の方がご結婚指輪の打ち合わせにお見えになられました。以前にイギリス人を連れて工場見学をさせて頂いた時に、快く溶解する様を見せて下さったその方でした。

社長と相談して特別なプラチナにしますか?と問いかけると、いえ、プラチナをパラジウム割で!と即答で答えが返って来ました。プラチナ1000という特殊なプラチナは4℃さんから出ていますね。私は硬くて色の明るいパラジウム割だったり、色の濃いルテニウム割だったりを使用します。

今日は佐藤金銀店様はお休みなので、ファクスで注文を入れておきますね。

ご自分の結婚指輪の材料を溶解されることになるのもなかなか出来る事では無いです、大特急で溶解します、と二人とも素敵な笑顔でした。

ご結婚おめでとうございます。これからも全世界のジュエリー会社や作家を支えて下さい。

 

お母様の指輪を使って

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このところシンプルなご結婚指輪が続いております。

お母様がお持ちのプラチナの指輪を使用してご結婚指輪に、とお持ちいただきました。ダイヤモンドを外して持ってみたところちょっとプラチナにしては軽く、色も白っぽい為分析にかけたところ、プラチナの含有率が680ptといった所で刻印の900ptとは異なっていました。一時期、ロジウムメッキを掛けてプラチナ仕上げとした時代がありましてその頃のものではないかと思われます。

これはプラチナだけを取り出して再度精錬し直さなくてはなりません。品位を確かにしなければならないのと、ロジウムが混じりこむとピンホールやクラックの多いプラチナになってしまいます。ロジウムは融点も高く硬度も高いので溶解して混じりこまれるととても厄介です。

バブルの頃は今では考えられない程の希少な宝石や大量の貴金属を使ったジュエリーや工芸品がたくさん作られた事もあれば、皆好景気で楽しい時代だったのでダイヤモンドも鑑定が甘く、含有率をちょっと変えて貴金属の値段を抑えてデザインや宝石で販売をしていた時代でもあったように感じます。

クリスマスまでに仕上げられるよう尽力いたします。