ご交際9年目、そして10年目

__ (91)

 

ご交際が9年目、ご結婚の年で10年目ということから9枚、貴金属を重ねて10枚目を内側の分厚い金にする予定です。

このように、磨けばあんなに美しい貴金属は制作中はこのような色で、何処に何が入っているのか分からない状態です。特にピンクゴールドは人気の金ですから、挟む順番を間違えると全く見えなくなることもあります。9枚入れてもどれかは表に出ないで隠れてしまう金もあるのと、順番次第でピンクが過熱と同時に消えてしまうので経験で金を積んでいきます。

木目金のインゴットは最初は伸びないし柄も見えなくて何度制作しても大丈夫だろうかと思うのですが、鍛練を積むとある瞬間から突然伸び出して木目が広がり始めます。ここまで来ると一安心ですが、まだまだ気は抜けません。特に甲丸の形状は制作に注意を払うのと、時間が掛かるのです。でも甲丸は身につけていて指当たりが柔らかいので馴染みが良いです。

仏の教え

10月2日は伊勢神宮の遷宮式がありました。(師匠が招待されて出席されました)私はその一週間位前にお伊勢参りに行く機会がありました。丁度その頃打ち合わせに見えた方が仏の教えをリングの内側に入れてほしいというご希望がありました。

求不 得苦 五蘊盛苦

愛別離苦 怨憎会苦

 

仏の教えの苦の分類だそうです。

人生において苦しい時もある事を忘れてはいけないと思ってこの言葉を選ばれたそうです。私はお若いお二人がこのように気を引き締められていることにとても驚きました。

今回は 座 という私の別サイトから慈愛というリングを見てご相談に見えました。金がご希望と言うことで、ゴールドのグラデーションで日の出を現したいと思いご提案したところ、それに決まりました。

二見浦には天の岩戸伝説があり有名なところです、私が到着した時は夫婦岩から朝日が昇っていました。海は満潮で白い波しぶきが上がり美しく、お二人の事や今請け負っている方々のお姿を思い浮かべて幸せを願いました。

翌日、伊勢神宮の内宮にて昨年のお仕事の報告と共に、これからのお仕事の祈願も致しました。

挙式は非常に花嫁は美しくなるもので主役ですから存分に幸せを味わって頂きたいものです。また、結婚生活は思わぬ苦労もありますが思う以上の幸福もたくさんあります。黄金色の結婚指輪、楽しみにお待ち下さい。